SC軽井沢クラブへ加入して3シーズン、カーリングのトップチームに所属して感じたことを紹介します。
自分は社会人を経て、クラブのトップチームに所属しましたが、「実際社会人チームと何が違うの?」「どんな活動をしてるの?」という疑問は以前からありました。
これからトップチームでプレーしたい方や、チーム作りの参考していただければ幸いです。
トレーニングに対する姿勢
よく昔は「カーリングってスポーツなの?」と言われることがありました。
確かに他のスポーツに比べると、激しい動きが少なく、動作以外の戦略やメンタルやチームビルディングなどに占める割合が大きいと私も思います。
しかし一方で、大会期間や試合時間が長く、タフさ(体力面)やそれに対応するスイープなどの筋力が求められます。
(日本選手権だと大会期間は約1週間、試合時間も2〜3時間)
ただカーリングはトレーニングをしていなくてもプレー出来ますし、激しい動作がない分トレーニングの重要さが分かりづらいです。
その中で、チームはトレーニングや練習に対してしっかり向き合っていて、その時間も十分確保されていたと感じています。
一般的に、体重が重い方が、スイープ力が増すと言われていますが、スイーパーは全員、体が一回り大きくなっています。
(自分は1年間で10キロの増量に成功しました。※測定結果からも明らかにスイープ力が増しました。)
体作りは、生活がかかわり長期にわたって行うものなので、この向き合い方のマインドがとても重要だと思います。
発信力
チームの魅力でもあると思います。山口剛史選手の「カーリングYAMAチャンネル」や「チームのインスタグラム」もそうですが、カーリングを発信し、知ってもらい、楽しんでもらいたい。と、皆、考えて行動しています。
カーリングファンの皆様やスポンサーの皆様があって、競技を頑張れるという原点、そのマインドは、自分も所属して本当に感じました。
コロナの状況下で、なかなか皆様と直接お会いできる機会は無くなりましたが、発信して、そこで交流して、本当に力になりました。
新しいことにチャレンジする
発信力もそうですが、投げ方、スイープ、作戦・戦略、チームビルディングなど、固定概念にとらわれず、新しいことにチャレンジできるチームだと思いました。
試合で見える部分も見えない部分もありますが、本当にたくさんチャレンジしてきました。そして、チャレンジをたくさんした分、どんどんチームが成長できたなと思います。
チームビルディングを重視している
カーリングというスポーツは今成熟期に近づいていると思います。
単純に「ショットを正確に投げれるから」だけでは勝てず、繊細なショットが多くなり、1投の中のコミュニケーション力、アイスの状況の情報共有や、メンタルのコントロール、作戦の多様化など、本当に必要な要素が多くなってきたと感じています。
その中で、新チーム結成当初からチームビルディングを重視してきました。
この作業はとても地味ですが、幾度となくチームで話し合いを重ねてきました。
時には、リンクの上で1時間以上、投げずにずっと議論をしました。
その積み重ねでチームは急成長したのではないかなと思います。
ちなみに、コミュニケーションなどはカナダ遠征で見聞きしたことも活きています。
このプロセスはチームの成長にとって、本当に重要だと感じています。
組織がしっかりしている
最後はクラブのことです。
選手が活動する上で、競技以外のことを考えるのは必要ですが、競技以外の不安を取り除くのはとても重要だと思っています。
その点、クラブの皆様には、大会や遠征の調整や、メディアとの調整、生活面、仕事面など、さまざまな面でサポートいただきました。
オリンピック出場経験のあるチームだけあり、組織が確立されており、本当に丁寧に対応してくださり、何度も助けられました。本当に感謝です。
最後に
自分が感じたことを紹介させていただきました。
この3シーズン、自分の持っている全てのエネルギーを競技に注いできましたので、本当に中身の濃い期間であったと感じています。
これからトップチームでプレーしたい方や、チーム作りの参考にしていただければ幸いです。
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