「カーリングを観てみたいけれど、ルールがよく分からない…」という方へ。元日本代表の視点で、観戦に必要な基本ルールをできるだけやさしくまとめました。これを読めば、テレビやYouTubeでの観戦がぐっと楽しくなります。
カーリングってどんな競技?
カーリングは、氷の上で「ストーン」と呼ばれる約20kgの石を滑らせ、円の的(ハウス)の中心にどれだけ近づけられるかを競う競技です。先を読み合う頭脳戦から「氷上のチェス」とも呼ばれます。1チームは4人(ミックスダブルスは2人)で戦います。
試合の流れ ―「エンド」とは
カーリングは「エンド」という単位を繰り返して進みます。日本選手権や世界大会などは通常10エンド制。1エンドで両チームが交互にストーンを投げ、合計16投(1チーム8投)します。すべて投げ終わった時点で得点を計算し、これを10回くり返して合計点を競います。
得点の数え方
得点が入るのは、エンド終了時に「ハウスの中心に最も近いストーン」を置いているチームだけです。そのうえで、相手チームの一番内側のストーンよりもさらに内側にある自分のストーンの数が、そのまま得点になります。理論上の最大は1エンド8点(エイトエンダー)ですが、これはめったに見られない珍しいプレーです。
「ハンマー」=後攻が有利
そのエンドで最後に投げる権利を「ラストストーン」または「ハンマー」と呼びます。最後に投げられる後攻が有利です。得点したチームは次のエンドで先攻になり、ハンマーは相手に移ります。逆に0点で終わるエンド(ブランクエンド)では、ハンマーを次のエンドに持ち越せます。この駆け引きが勝負を分けます。
スウィープ(スイープ)の役割
選手がブラシで氷を掃く「スウィープ」は、カーリングならではの光景です。氷の表面をこすって摩擦熱でわずかに溶かすことで、ストーンを「より遠くまで」「より曲がりにくく」進めることができます。試合中の大きな掛け声は、距離やライン(曲がり方)を仲間に伝える指示です。
知っておくと通な3つのルール
フリーガードゾーン
エンド序盤の数投は、ハウス手前にあるガードストーンを弾き出せないというルールです。これにより序盤から多彩な配置が生まれ、戦術の幅が広がります。
スチール
後攻(ハンマーを持つ側)でないチームが得点することを「スチール」と呼びます。不利な先攻で点を奪うビッグプレーで、試合の流れが大きく動きます。
コンシード(ギブアップ)
終盤で逆転が難しいと判断したチームが、握手をして試合終了を申し出ることがあります。相手への敬意を大切にする、紳士淑女のスポーツならではの文化です。
ポジション(役割)
4人制では、投げる順に「リード」「セカンド」「サード」、そして司令塔の「スキップ」がいます。スキップは作戦を立て、味方に狙いを指示する、チームの頭脳です。
もっと楽しむために
ルールが分かったら、実際の試合を観てみましょう。YouTube「大福CurlingTV」では、作戦ボードを使って試合の見どころや戦術をわかりやすく解説しています。→ 大福CurlingTV を見る
大会ごとの観戦ガイドや日程・放送情報は、大会・観戦情報のページでまとめています。あわせてどうぞ。
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